IR Information 株主・投資家の皆様へ

グループCEOメッセージ

株主・投資家の皆様には平素より温かいご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。

45期の国内経済は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の増加等により緩やかに回復しました。これにより、飲食・販売・サービス業、時間外労働規制の「2024年問題」に直面する建設・運輸業等、広範な分野で採用ニーズが拡大しました。

こうした事業環境の下、当社グループは人材サービス事業にて看護学生向け「看護roo! 就活」サービスの開始、「看護roo!」ブランドの浸透に向けたTVCM等のプロモーション強化等、看護師領域への積極的な投資を行いました。リクルーティング事業では、顧客の採用成功を実現する「クライアントエージェント」としての営業体制構築、人材サービス事業との連携による「看護roo!」関連サービスの拡販にも注力しました。また、海外事業でも人材採用や拠点展開を進め、業績拡大を目指しました。

この結果、45期の売上高は4期連続増収となり過去最高を更新しました。主に看護師領域への投資により営業利益・経常利益は減益でしたが、政策保有株式の売却により最終利益は4期連続増益・過去最高益となりました。これに伴い、1株当たり年間配当金も前期比2円増配の過去最高となる96円とさせていただきました。

46期は、米国の政治経済や国際情勢の変動等から、国内外とも経済・雇用動向に不透明感があります。しかしながら、国内におけるインバウンド需要の増加、建設・運輸業における「2024年問題」の本格化、ITシステムの老朽化や人材不足による「2025年の崖」への対応等のため、企業の採用ニーズは一定の水準で推移すると予想されます。

こうした中、人材サービス事業において事業拡大と生産性向上に向けた投資を継続するとともに、リクルーティング事業では「クライアントエージェント」として総合提案力の向上に努めます。そして、「キャリタス看護事業」の譲り受けに続き、主力事業の成長のためのM&Aや出資も積極化し、中長期的な成長を目指します。また、2026年10月に実施されるTOPIXの構成銘柄見直しに対応するため、株価の底上げを目的とした施策に取り組んでまいります。さらに、ITを活用した生産性向上やリスク管理の強化を推進するため、2025年6月20日付で新たに取締役1名が就任いたしましたが、この新しい経営体制で更なる企業価値の向上に邁進してまいります。

株主・投資家の皆様におかれましては、今後ともより一層のご支援、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。