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新卒採用研究所

新卒採用の意義と組織への影響

新卒採用の実施を検討している企業にとって、「なぜ中途採用ではなく新卒採用を行うのか」「新卒採用が組織にどのような変化をもたらすのか」は気になるポイントです。なんとなく他社がやっているからという理由で実施してしまうと、採用コストの浪費による経営の圧迫や離職社員が出ることによる企業のイメージダウンにつながるケースもあります。そこで、新卒採用の意義と、組織への影響について説明します。

新卒採用の意義とは?

多大なコストと時間を要する新卒採用。それにもかかわらず、企業が新卒採用に取り組む意義とは何なのでしょうか。

企業文化の継承

中途採用で入社した社員の場合、すでに前社での文化・価値観を持っている場合が多いため、企業文化の真の担い手となってもらうことが比較的難しいのですが、そうした背景を持たない「真っさら」な状態の新卒社員は、自社のカラーに染まりやすく、企業文化の継承者として最適です。
社員の平均年齢が高い企業では、企業文化を受け継ぐ次世代が少ないという声がよく聞かれます。とりわけ、バブル崩壊後やリーマンショック後に新卒採用を抑えていた企業の悩みとして挙げられます。

未来の経営幹部候補を確保

新卒採用ではスキルよりも人材要件との一致、ポテンシャルの高さを重視するため、中途採用の社員のように「即戦力」として活躍してもらうには不向きです。しかし、新卒採用は高い潜在能力と企業文化を受け継ぐ素地を持つ人材を採用するため、ある程度長い期間をかけて経営幹部としての素養を磨くには適しています。

若年労働力の定期的な確保

中途採用市場は景気に左右されやすく不安定ですが、新卒採用では大勢の学生が同時期に就活をスタートさせるため市場が安定しており、一定数の採用を見込めます。そのため、安定した労働力確保の観点からは、新卒採用が適しているといえます。加えて、新卒採用ではスキルや年齢がほぼ同じ者が集まるため、研修や指導などの教育をまとめて効率的に実施できる利点もあります。

企業の活性化・パワーアップ

若手が職場にいることで組織が活気付きます。新卒社員が努力する姿を見て刺激を受け、先輩として負けまいと自身のスキルアップに励む社員も出てくるでしょう。また、新卒社員の教育のため、属人化していたノウハウが改めて言語化・形式知化されるようになり、結果的に組織の生産性向上も期待できます。

企業のPR効果

就活サイトでの情報開示や説明会の開催によって、企業の認知度を上げることができます。また、選考過程で関わった学生が将来の顧客になることもあるでしょう。そうした観点から言えば、採用活動を通じて多数の顧客候補にアピールできるほか、新卒採用を定期的に行うことで「経営が安定している」というイメージを与えることができ、株主や顧客へのアピールとしても有効です。

組織への影響は?

仕事のスキルや経験がまったくない新卒という新たな人材を組織に迎え入れるためには、従来の社内制度やルールでは対応しきれません。社内体制の見直しが必要となります。では、新卒採用は実際に既存の制度やルールにどのような変化を与えるのでしょうか。

制度やルールに加え社員の意識も変化

見直しが必要となるのは、主に給与・昇給制度、労働環境、教育担当者の割り振りなどです。これら一連の変更には経営幹部や採用担当者が深く関与することになるでしょう。
そして、新卒採用によって影響を受けるのは彼らだけではありません。新卒社員の手本となるよう既存社員の言動や態度に変化が生じます。企業理念を再確認する機会になるため、自身の行動の振り返りを促すなど、意識改革の面でも好影響を与えます。

気を付けるポイント

新卒社員は即戦力ではない

気を付けたいのは、新卒社員は採用だけでなく育成においても多大なコストがかかるため、企業によっては不向きな場合もあるということです。スピードが求められる新事業の人員獲得が目的であれば、新卒社員採用が効果的とは言いづらいものがあります。
同様に、スキルや経験が求められる仕事の欠員補充でも、「即戦力」ではないため成果はすぐに望めません。事業目的や経営状況に照らし合わせ、新卒採用が「いま本当に必要」かを検討しましょう。

事前に十分な説明と協力体制を

新卒社員を受け入れる体制を整備することが、既存社員にとって不利益になると感じて反発を招いたり、経営層や新卒社員との軋轢を生んだりしてしまうことがあります。
給与や待遇面などで不満を生まないように制度を工夫するのはもちろんですが、事前に十分な時間をとって説明をすることや、現場のリーダーや管理職にヒアリングをして意見を取り入れるなど、協力体制を構築することも大切です。

企業の未来を考えた採用を

新卒社員が戦力化するまでにかかる給与や教育費などコスト回収には数年かかるといわれています。しかし、企業の未来を見据えるのであれば、企業の担い手となる中心的人物の確保は必要です。そのための「先行投資」として自社でも新卒採用を行う必要があるかどうか、ぜひ一度考えてみてはいかがでしょうか。