人材ビジネス用語集

グループ内派遣 ぐるーぷないはけん

「グループ内派遣」とは、人材派遣会社が特定のグループ企業に偏って労働者派遣を行うことです。

詳しく解説

大手企業が子会社として人材派遣会社を設立し、同グループ企業に労働者派遣を行うことを「グループ内派遣」といいます。人材派遣は人件費を固定化せずに労働力を得られるため、人件費の削減などを目的に行われてきました。現在は改正労働者派遣法で、グループ内派遣の割合を8割以下にするよう定められています。

グループ内派遣は8割以下に規制
違反すると重い処罰が科される

特定の一社あるいは複数社に労働者派遣を行う「専ら派遣」は、以前から労働者派遣法によって禁じられていました。それはグループ会社のみに派遣を行う「グループ内派遣」についても同様です。これらの派遣形態は、正社員の雇用を阻害し、派遣会社の本来の役割である「労働力の需給の調整」をという目的が達成されなくなるという理由から禁止されてきました。

しかし、事実上「専ら派遣」の基準は曖昧で、グループ企業への派遣割合が高くても、グループ外からの派遣依頼を断らなければ違反になりませんでした。2008年の厚生労働省の調査では、多くの大手企業がグループ内派遣を行っていたことが分かっています。

そこで、改正労働者派遣法(2012年10月施行)では、グループ内派遣の定義が明確になり、規制も強化されました。現在、派遣会社にはグループ企業への派遣割合を8割以下とするよう義務付けています。この基準を越すと「専ら派遣」と判断され、行政からの指導や助言が入ります。そのまま派遣を続けると、厚生労働省からの許可取り消しや事業廃止命令が下ることもあります。

なお、グループ企業の範囲は、厚生労働省によって以下の通り規定されています。

グループ内派遣1

また、派遣割合の出し方は下記の通りです。総労働時間で計算するという点がポイントです。

グループ内派遣2

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