QUICK +Plus
ノウハウ提供や事例紹介を通じて、あなたをちょっと「Plus」にするメディア。 ※人材紹介事業におきましては、登録者様の個人情報の守秘義務等の都合上、事例紹介は控えさせていただいております。
QUICK +Plus
  1. 株式会社クイック ホーム>
  2. QUICK Plus>
  3. 新卒採用研究所>
  4. 2018年4月入社者採用の対応と準備
新卒採用研究所

2018年4月入社者採用の対応と準備

少子高齢化が進む日本では働き手が不足し、どの業界でも人手不足が目立ちます。そのため、就職活動は就職氷河期の買い手市場から売り手市場へと転じました。2018年4月入社者(以下18卒)の採用活動も例外ではありません。とはいえ、「採用できれば誰でもいい」というわけではなく、学生の質をしっかり見極めた上で数多くの人材を採用したい企業が多いようです。
本コラムでは、18卒の採用活動についての対応や専門家ならではのアドバイスを紹介します。「採用前の準備はどうしたらいい?」「インターンシップって必要?」とお悩みの採用担当の方は必見です。

18卒採用について

採用スケジュールはどうなる?

日本経済団体連合会(経団連)の決定により、16卒採用では企業エントリーや説明会が3月開始に変更されました。今まで12月開始だったスケジュールが後ろだおしになり、採用期間が短縮され、企業・学生ともに就職活動は短期決戦へ。学生との接点が減り、採用に苦労した中小企業も多いようです。
続く17卒採用では、選考の解禁(内定を出す時期)を大学4年の8月から6月にずらし、スケジュール上は選考期間が増えました。しかし、情報解禁は変わらず3月のため、説明会や企業研究に費やす時間が減り、情報収集の機会が少なくなりました。学生が自身のキャリアを考え、さまざまな企業を見て回った上で検討することが難しくなっているのです。

就活総研の図を元にクイックが作成しました

これらの現状を踏まえ、18卒の就活解禁日を3月あるいは12月に戻すべきとの声もあります。どんなスケジュールにも対応できるよう、企業側にはしっかりと準備することが求められます。

企業の6割がインターンシップ実施へ

インターンシップを実施する企業は、年々増加傾向にあります。例えば16卒採用の場合、新卒採用を行う企業のうち約6割がインターンシップを実施。また、就活を行う学生の約4割がインターンシップに参加するなど、学生側の参加意欲も高まってきています。
学生の多くは就職サイトや企業のホームページなどで情報を得て、自身の成長業界研究を目的にプログラムに参加しているようです。インターンシップに参加した学生からは「業界や業種への理解が深まった」という意見もあり、志望先が明確になる傾向も。
18卒の採用活動を効果的に行うためにも、インターンシップを実施する企業は増えていくと見込まれます。

どのような対応をすべきか

まずは採用日程を把握しよう

経団連から18卒の採用スケジュールが発表されたら、まずはそれを確認しましょう。基本的にはこのスケジュールにそって採用計画を立てていきます。
しかし、2017年度の採用活動において、「選考解禁日より前に面接などを行う予定」の企業は約半数以上存在するというデータも。学生の売り手市場という背景もあり、優秀な学生を獲得するためは、フライング選考も仕方ないというのが本音でしょう。
この場合はインターンシップやセミナーなどで学生との接点を作り、選考につなげるという手段も有効です。

採用活動プロセス毎の開始時期(実績)<採用選考>(全体/それぞれ数量回答)


※リクルートキャリア 就職みらい研究所「就職白書2016 採用活動・就職活動編」の図を元にクイックが作成しました

社内体制を整えよう

採用活動の準備で忘れてはいけないのが、新卒を受け入れられる社内体制の整備。リクルーターなどの教育はもちろん、教育担当者との打ち合わせも必要です。「採用活動が軌道に乗ってからでいいかな」と甘く考えがちですが、活動が始まると、合同説明会や選考活動などのために時間・人員ともに余裕がなくなってしまうもの。
採用活動は会社全体に関わるものですから、事前にしっかりと準備をしておきましょう。

準備すべきこと

新卒採用の準備フロー

18卒採用に向けて、企業が準備すべきことは以下のとおりです。

1.採用計画の立案
会社の事業計画・売上計画を元に、必要な人員を計算します。事業規模に合わせた採用計画を立案しましょう。
2.採用戦略の立案
学生や社会から見た自社のポジションや認知度は? 競合他社と比較した強みと弱みは? など、まずは自社の現状を把握しましょう。その上で、これまでの採用活動の問題点を洗い出します。課題をまとめたら改善策や代替案を検討し、戦略として組み立てていきます。
3.採用予算の確定
採用活動にかかる費用は、経費ではありません。会社の未来を担う人間への“投資”だと考えましょう。広報や説明会に関わる費用だけでなく、内定者フォローの予算なども忘れず組み込んでおきます。
4.求める人物像の確定
採用ターゲットを具体的なイメージに起こして考えましょう。

ターゲット策定に当たり、その基礎となるのが企業の経営理念や経営戦略です。これらの方針を基に、必要とされるであろう人材の能力や要素を見極めます。まずは、年齢や勤務地などといった属性を確定し、社風にあった性格や価値観などを定めていきます。さらに学力やコミュニケーションスキル、保有資格といった基本的要素をピックアップし、人物像を描いていきます。

【求める人物の要素】

  • 年齢や勤務地など、採用条件に適した属性
  • 社風に適した性格や価値観
  • 学力、コミュニケーション能力など
  • 資格や専門的なスキル
  • 対人折衝や企画の経験

これらの要素をさまざまな角度から分析し、1つの像に固めていきます。人物像は採用活動の軸となる重要なポイントですから、ぶれることのないようにしっかりと定義しましょう。以上のポイントを押さえて、採用活動に備えましょう。

採用担当へのアドバイス

ポイントは、採用の原理原則を忘れないこと

度重なるスケジュールの変更で、大波乱となった16卒・17卒採用。人手不足と売り手市場という事情も相まって、採用に苦戦した企業もあることでしょう。競合他社を意識し、その施策を参考に採用活動を行ったところもあるようです。しかし、他社が実行する施策は「他社が求める人物」を採用するためのもので、採用方針もターゲットも全く異なります。迂闊に手を出すと自社の採用ミスにつながりかねません。

採用活動で最も大切なのは、「自社に必要な人材」を見つけ出して採用すること。そのためには、自社の採用原理・原則をしっかりと固めていく必要があります。

  • 彼らの就職観や行動原理、就職先に求めることは何か?
  • 彼らに届けられるベネフィットが自社にあるか?
  • どのタイミングでどの情報を提供するか?

これらを意識し、自社を成長に導く人材を獲得しましょう。


16卒、17卒の採用活動は大幅なスケジュール変更があり、苦戦した企業も見られました。18卒採用活動もまた、17卒とは採用スケジュールが異なる可能性があります。どんなスケジュールになっても柔軟に対応できるよう、企業で進められる準備はしっかりと行っておきましょう。