新卒採用研究所

新卒採用検討ガイド

新卒採用は、会社の未来を担う若手を獲得する大きなチャンス。導入する際には、受け入れる側にとってもベストなタイミングで始めたいものですね。そこでよく聞かれるのが、「新卒採用を始めるにベストなタイミングっていつ?」「新卒採用にデメリットはないんだろうか?」といったお悩みです。

新卒採用の導入に迷う担当者の方向けに、新卒採用に適したタイミングや採用のメリット・デメリットなどを紹介します。

新卒採用の概要・状況

このタイミングで新卒採用を始めよう!

2017年4月入社の新卒採用を実施する企業は全体の6割以上。少子高齢化による働き手不足から、採用意欲は大企業・中小企業ともに年々高まっています。「前年度に比べて採用人数を増やす予定」の企業も1割以上という結果になりました。その一方で、「新卒採用を行うかはわからない」と答えた企業も2割以上。景気動向や経営状態に左右され、採用に踏み切れない企業も少なくありません。

■2017年卒者の新卒採用見通し(大学生・大学院生)

リクルートワークス研究所の図を元にクイックが作成しました。

こんなお悩み、新卒採用で解決できます

実は、新卒採用は企業が抱える課題を解決するチャンスとなる場合があります。特に下記のような悩みは、新卒採用を行うことで解決できるかもしれません。

  • 将来、企業の中核を担う優秀な人材がほしい
  • 組織の活性化を図り、組織強化を行いたい
  • 企業の年齢構成を整えたい
  • 企業文化が形成されない、あるいは継承されないのが悩み

これからの経営を見越して優秀な人材を育成したいと考える場合や、組織の硬直化に悩んでいる場合は、新卒採用を行うことで解決できないか検討してみましょう。

新卒採用を導入するベストタイミングとは?

「新卒採用を導入するタイミングはいつが適切?」というのは、人事・採用担当によくあるお悩みです。「会社を立ち上げて数年、経営も落ち着いてきたし、そろそろかな……」と考える経営者もいるでしょう。

一般に、新卒採用を行うに適した時期は下記の通りです。

  • 企業文化をつくりたい時期
  • 社内の教育体制を充実させたい時期
  • 新規事業に取り組みたい時期

企業理念をしっかりと浸透させたい、会社の規模を拡大したい、新規事業を立ち上げたい、などなど……。企業が新たなステージへ進むタイミングこそ、新卒採用を行うにはぴったりの時期です。新卒採用は未来を担う優秀な人材、いわばダイヤモンドの原石を手に入れる絶好のチャンス。先行投資は必要ですが、時間をかけてしっかりと育成すれば心強い戦力となります。

組織成長に伴う課題と新卒採用との関わり

新卒採用と企業成長には密接な関わりがあります。実は「創業期/成長期/安定期/成熟期」という企業の成長ステージに伴って、採用すべき人材も変化してゆくのです。

1.創業期
企業組織が未熟な創業期。この時期の社員には、事業を急速に進めるために、「経営者かつプレーヤー」であるという2つの側面が求められます。学校を卒業したばかりの新社会人に、経営者とプレーヤーという2つの役割を求めるのはなかなか難しいかもしれません。その上経営基盤も不安定なことが多く、先行投資の多い新卒採用には不向きといえるでしょう。

2.成長期
事業を拡大し、企業規模も大きくなる成長期。この時期の新卒採用は、成長志向の人材が集まりやすいのが特徴です。未来のリーダーを育成するには、もっとも適したタイミングであるといえます。また、既存の従業員には「新人育成」の役割を与えるという意味でも新卒採用は有効な手法です。

3.拡大期
次は拡大期。新事業への投資や次世代リーダーの獲得といった観点から、多くの企業が新卒採用に取り組む時期です。販路開拓に向けて企画・マーケティング職の採用を行う企業や、企業の未来を担う優秀な人材の確保に注力する企業もみられます。

4.成熟期
事業がマンネリ化し顧客離れなども起きやすい成熟期。それらの問題を回避するため、新規事業やプロジェクトを立ち上げる企業も多いようです。このタイミングで新卒採用を行うときは、現状を打破して成長を目指す人材が求められます。良くも悪くも落ち着きのある組織をリフレッシュさせるには、効果的なタイミングです。

新卒採用を行うなら、成長期/拡大期/成熟期のいずれかにあるときが適していると考えられます。まずは企業がどの時期にあるのか、求めるべき人材はどんな学生かを見極めましょう。

新卒採用のメリット・デメリット

一般的にプラスのイメージが強い新卒採用ですが、実はデメリットも存在します。
採用してから「こんなはずでは……」と困らないように、メリット・デメリットを把握しておきましょう。

新卒採用のメリット

  • 経団連のスケジュールに基づき採用活動が行われるため、多くの学生に対しマス的なアプローチが可能
  • 年齢が若いので中途採用に比べて人件費が安い
  • 入社後の教育・研修を一括で行える
  • 教育効果が高いため、企業理念や価値観の共有がしやすい
  • 一般的に入社後定着率が高い

新卒採用のデメリット

  • 計画的な人員計画を行わないと採用が難しい
  • 中途採用と比べて採用プロセスが多く、手間がかかる
  • 学生は社会人経験が乏しく、戦力になるまで多くのコストと時間を要する
  • 内定辞退や早期退職のリスクが存在する
    デメリットの中でも最も大きな課題が内定辞退・早期退職。いくら優秀な人材を採用できても、定着しなければ意味がありません。新卒の離職率が低い、いわゆる「ホワイト企業」は、社内の教育制度も充実していることが多いそう。会社全体で新卒を受け入れ、教育する環境を整えたいですね。

新卒採用を行うことは、組織の活性化や企業文化の形成につながります。特に企業が成長期~成熟期にある場合の新卒採用は、段階に応じてさまざまな効果を発揮するでしょう。しかし、大きな先行投資を要するので実行は慎重に。これからの経営方針や事業拡大に合わせ、計画的な採用活動を行いましょう。