人材ビジネス用語集

クーリング期間 くーりんぐきかん

「クーリング期間」とは、派遣労働者の派遣可能期間が満了となったあと、その通算期間をリセットするために設ける空白期間のことです。

詳しく解説

労働者派遣法は、派遣労働者の派遣可能期間について定めています。その期間を超えて派遣契約を継続することはできません。しかし、一定の空白期間(派遣労働者を雇わない期間)を設ければ、再び派遣契約を行うことができます。このような「クーリング期間」を設けて派遣期間をリセットし、派遣労働者を雇う企業もあります。これは労働者派遣法においては違法行為と見なされます。

実質的に派遣を継続する「クーリング期間」とは

派遣労働者には派遣期間の上限があります(最長3年)。これが労働者派遣法による派遣期間制限です。もし、期間が終了したあとも継続して雇用する場合は、派遣先企業に直接雇用の義務が生じます。派遣契約から、直接雇用へと切り替わるのです。

これは、派遣業務があくまで「一時的に必要な人手」を補うことを目的としているためです。そして派遣労働者を直接雇用に切り替えてキャリアアップを支援する意味でも、派遣期間制限は重要になっています。ただし、派遣期間が終わった後に3カ月と1日以上派遣を受け入れなかった場合、派遣期間制限はリセットされます。そして派遣先企業は、再び派遣契約を行うことが可能になります。

この仕組みを悪用して、企業が実質的に派遣契約を継続することが問題となっています。
例えば、派遣契約を結んだ労働者を3年間派遣社員として雇用した後に、3カ月と1日以上のクーリング期間を設け、再度派遣契約を結ぶというケース。労働者をコストの安価な派遣社員として雇い続ける抜け道として、クーリング期間が悪用されています。これは大変違法性が高い行為で、発覚すれば指導などの対象になります。

※『社長のための労働相談マニュアル』の図を元にクイックが作成

クーリング期間については、厚生労働省「派遣先が講ずべき措置に関する指針」に明記されています。

派遣先が講ずべき措置に関する指針(労働省告示第百三十八号)
14 労働者派遣の役務の提供を受ける期間の制限の適切な運用
派遣先は、労働者派遣法第40条の2の規定に基づき派遣労働者による常用労働者の代替の防止の確保を図るため、次に掲げる基準に従い、事業所その他派遣就業の場所ごとの同一の業務について、派遣元事業主から同条第2項に規定する派遣可能期間を超える期間継続して労働者派遣の役務の提供を受けてはならないこと。

(1)~(2)略

(3) 労働者派遣の役務の提供を受けていた派遣先が新たに労働者派遣の役務の提供を受ける場合には、当該新たな労働者派遣の開始と当該新たな労働者派遣の役務の受入れの直前に受け入れていた労働者派遣の終了との間の期間が3月を超えない場合には、当該派遣先は、当該新たな労働者派遣の役務の受入れの直前に受け入れていた労働者派遣から継続して労働者派遣の役務の提供を受けているものとみなすこと。

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